SCOTT SPEEDSTER S55(2011)(自転車本体)
レビューというか備忘録。
ざっくり言うと
- エントリーグレード相応の走行感
- フレームは重いけど硬い、でもBBやヘッドの要所要所は剛性不足感あり
- パーツは廉価版ばかりなので要交換
- ルックスは気に入ってる
背景
私がロードバイクを買ったのは、社会人になって1年目の終わりごろでした。
何か趣味がほしいなと思ってたことと、体重が増えすぎて(当時75kgくらいになってました)服がみなパンパンになっていたのでダイエットしたいというのが購入動機です。
なぜSCOTTかというと、会社の先輩の机にカタログが置いてあって、値段が出せる範囲で一番ルックスがドンピシャだったからですね。
お金のない新人にとって販売価格75,000円というのが決めてでした。
ちなみに、SPEEDSTERというモデル、私のはCR-1ライクなデザインですが、翌年に2010年代のエアロロード火付け役となったFOILがデビューしたことから、そちらにデザインを寄せる形に。
ファーストインプレッション
ロードバイク自体が初めてだった自分にとっては、この車体についてというよりもロードバイクという概念にビックリしました。
原付の制限速度と同じスピードが、人力で出せるという快感に虜に虜になりました。
エントリーグレードといえど、ジオメトリが過度にアップライトだったりしていなかったので、踏み込んでグダるということもなかったですね。
その後
購入後2年くらいはほとんど乗っていませんでした。
理由はいくつかあるのですが、1番の理由が「飽きた」ということでしょうか。
完全に乗り手のせいなのですが、
- パーツがショボい(2300とSORAのミックス、ブレーキはテクトロ)
- 30~35km/hまではスムースだけど、そこから踏み込むと剛性不足なのかふらつく(特にヘッド~フォーク関係)下りとかでもがくと「グラグラ」というより「ブラブラ」する
- 重い(ペダルとサイコン含めたら10kmオーバー)
- パンク修理が自力で出来なくて、自転車屋さんに持っていったらタイヤがパナレーサーのパセラに変わった。タイヤが400gってすごく重いんですよね…
といった要素にネガを感じ、遠ざかってしまったのでした。
パーツ載せ換え
そんなこんなで暫く乗っていなかったのですが、ヤフオクで105(5700)のグループセットが出品されていたのを見て、何となく落札。
持ち込み可能な店舗が近所になかったので自力でコンポを載せ換えしたのを切っ掛けに自転車熱が再燃。
コンポとサドル、ペダルを新調したら1.5kgくらい軽くなり、体感できるレベルで走行感が良くなりました。
よくよく当時のラインナップを見返せば、アルテグラ完成車があったことを考えると、フレーム仕様は少なくとも10s仕様に焦点を合わせてるんだと思います。
登りとかでもリズムが合えば、ガシガシ踏める仕様でしたね。
最終的な仕様
- フレーム・フォーク:変更なし
- STI・ブレーキ:5700
- FD・RD・スプロケット・チェーン:6800
- サドル:prologo scratch pro
- シートポスト、ステム:Pro Lite の何か
- ハンドル:FSA Energy NEW Ergo 400mm
- タイヤ:コンチネンタル GP4000sⅡ23C
- ホイール:SHIMANO RS81-C35 or DT swiss R23spline
この仕様で8.6kgくらいです。
総評
今は手元にありません。
色々とパーツを乗せ換えましたが、あくまでエントリーグレードの域は超えるものにはなりませんでした。
一番のネックはフォークだと思います。
重い割に剛性感がなく、「持って重い、走って重い」に起因してるのでしょう。
ただ、重いアルミフレームだけあって、雑な使い方をしても平気で通勤や近所へ行くときには大活躍でした。
そして自分でパーツを変えたり、ポジションをいじくったりする過程を経て、パーツの構造についての理解を深めたり自転車の乗り方を考えるきっかけになって、「一緒に強くなる」経験をすることができました。
この自転車と走った経験はプライスレス。